貧乏人の現実。
最近、テレビでもよく見る子供の貧困のお話。
テレビの中のお話というのは凄く遠い話に聞こえるかもしれません。
ちょっと現実的なお話を。
貧乏人にはいくつかパターンがあると思います。
元から貧乏で教養がすくなく給与も少ない仕事しかない。
給与は程よくあるがギャンブラー。
連帯保証人等で巻き込まれて貧乏になった…などなど。
家は上記2つでした。
母は貧乏な農家出身で高校は出たが工場と連動している所で働きながら。
父はまあまあな家出身だが複雑な家庭環境からのグレで高校中退。
父は建設業、母はパート。
お給料は30万くらいはあったのではないかな…小学生に入るまでの記憶なので曖昧ですが。
でも、父も母も精神的に不安定な人達で土日はパチンコ。
遊び場はパチンコでした。貧乏人あるある。
そうするとお金なんてすぐなくなりますよね。
母は自制して、使う上限を決めるけれど父はいくらでも使う。
毎月火の車だったと思います。
こういうのを自業自得といわれる方も多いでしょう。
私もそう思うし、なんで子供は親を選べないんだろうと小学生のころ思いました。
そのうち父は仕事を辞めてパチンコに明け暮れました。
そんな父に愛想をつかし…いや、元から愛はなかったらしいですが…母は職場の人と不倫をするようになりました。
小学2年生くらいの子供に理解できるような状況はいかがなものかと思いますが。
母は離婚したくとも父は母が好きなので離婚したくない。
子供の立場としてはさっさと離婚してくれた方が精神的に楽という感じでした。
父は頭に血が上ると暴力もしたし、悪い人とのお付き合いもありましたので…。
小学4年生のころ紆余曲折あり離婚。
そこからは、自由だけれどもさらに貧乏な生活が始まりました。
お恥ずかしい話、生活保護を受給していたのですが母の給料は手取りで7万くらい。
生活保護は13万くらい。大体20万前後で生活していました。
さらにお恥ずかしい話、離婚の条件は父の借金を母が払うことなどありましたので借金もあり(闇金含む)結構厳しい生活だったように思います。
父は根っからの甘ちゃんなので、よくお金をせびりに来ましたし、警察に捕まったこともありました。
家に来てはお金を貸せ、お金は返すからここからお金を借りてくれ、携帯を持ちたいから名義をかしてくれなどなど…拒否すると脅したり暴力。
なので、玄関を開けず窓から対応するも玄関の外で怒鳴る、外にあった傘で網戸を突いて応対していた私の喉にあたりました。
あまりにもどうにもならないので警察に電話すると相手に代わってくださいといわれるので代わって父と話した後には「ご家族のことはご家族で話し合ってください」でした。
少しわき道にそれましたが、借金はなかなか減らず、母は大酒飲みになり若干のネグレクトが入るようになりました。
とりあえず、私の目標はこんな生活の脱却、となり高校はアルバイトをしながら通信制へ通い3年で卒業し、県外への大学へ進学しました。
ですが、アルバイトのお金を全額溜められるわけもなく…働く分だけ保護費は減るので生活費に補填されたりしました。
大学も奨学金をフルに活用して部活もあきらめ、アルバイトをしながら卒業したわけです。
卒業後いろんなご縁で結婚することになりましたが、卒業したころには約1000万円の借金持ちです。
正直普通に生活していても苦しいという状況。
家からは出られましたし、今の生活は充実しているので頑張ってよかったと思います。
ですが、貧乏人というのは貧乏になるサイクルしかないのです。
株も保険も、貯蓄もする余裕がないのです。
消費増税に対するプレミアム商品券を低所得者向けに…なんていいますけども月に2万円もポーンと出すお金もないのです。
可能性としては借金をして事業等を成功させたり、有名になって稼いだりと本当に一部の人しか脱却できないのです。
貧乏人は自業自得な人もいます。
でも努力しても努力しても貧乏を脱却できない人って沢山いるというのをぜひとも知っていただきたいなと思っています。